日銀が、円安を促すために金融緩和政策としてゼロ金利を復活させました。
ゼロ金利政策とは、公定歩合を0%(実際には0~0.1%の範囲)に設定することです。
それにより、市場に資金が潤沢に回るようにし(量的緩和)、物価を押し上げようとするものです。
この政策によって為替も一時的に円安に向かったのですが
アメリカの追加金融緩和に対する期待感からまた円高に向かいそうです。
結局、アメリカもヨーロッパも景気が悪い状況では
今回の日銀の政策も、一時的な痛み止めでしかない様に思います。
このまま円高が進んでしまえば、さらに国内の景気悪化に繋がりますし
政府としても何とか円高阻止をしたいところでしょう。
しかし、単に市場への資金供給をするだけなら
再びバブル経済のきっかけをつくってしまうことにもなりかねない気がします。
また、為替市場への投機マネーの流入の影響も大きいようです。
これではますます、実体経済との乖離が大きくなっていくのではないかなと思います。
最悪の場合、一定規模の投機マネーを扱う機関投資家などに対する市場への制限などという
緊急措置も考えられなくもないですね(非現実的ですが・・・)。
今後、さらなる円高が続けば、国内経済にとってはますます悪影響です。
早急な効果的な景気刺激対策が必要ですね。