みなさんは、「小規模企業共済制度」という制度をご存じでしょうか?
個人事業主や小規模企業の役員の方は、通常は退職金というものがありません。
しかし、この制度を利用することにより退職金を準備することができます。
また、この制度は節税対策としても効果を発揮します。
〇まずは、概要を簡単に・・・
この制度は、中小企業基盤整備機構(http://www.smrj.go.jp/)という独立行政法人が行っています。
いわば、国がつくった退職金制度といえるものです。
加入すれば、月々、一定の掛金を積み立てることになります。
そして、積み立てられた掛金は、加入者が事業を廃業した場合(加入者が死亡した場合も含む)や
会社を退職した場合に、退職金として受け取ることができます。
また、掛金の受取り方法には、「一括受け取り」 「分割受け取り」 「一括受け取りと分割受け取りの併用」があり
「分割受け取り」にすれば、年金と同じ様に受け取ることもできます。
しかし、誰でも加入できるというわけではありません。
また、掛金の受取る事由により受取額が異なることから注意が必要です。
ですが、この制度に加入することで、掛金を掛ける時・受け取る時それぞれに節税効果があり
上手に利用すれば、とても良い制度です。
次回は、節税の内容や加入条件など、もう少し詳しく(でも分かりやすく)書いて行こうと思います。